大須大道町人祭・おいらん道中


※自分が祭りの参加者になると思うように写真が撮れない上に、今回はメイクなど準備会場での撮影が禁止だったので写真なしのレポです。

名古屋の「大須」は電気街や商店街がひしめき、日々老若男女で賑わうスポットである。ここ大須では毎年10月に全国から大道芸人を集めて開催される「大須大道町人祭」があり、大道芸人のパフォーマンスなど様々なイベントを楽しめる。
その中でも注目すべきは「おいらん道中」。一般公募で選ばれた女性たちが花魁に扮し、商店街を練り歩くという大変華やかな行列である。私も以前から気になっていたので2004年の「第27回大須大道町人祭」のおいらん役に応募してみた。

書類審査通過後、二次審査のために祭の事務局まで行くことになった。この「二次審査」が予想とは全く違っていて焦った。
通常、二次審査では「面接」という形で自分をアピールして選考されるという形が多い。(三重の斎王まつりはその形式)しかし、今回は実際に花魁の「八の字歩き」をやってみて審査するという前代未聞の方法!面接があると信じて自己PRなど考えてきたことが全く無駄になってしまった。
かくして、二次審査参加者は大須にある劇団(?)の稽古場に移動させられた。
そこは決して広くは無い板張りの部屋であった。目の前に審査員が待機していて、五人ずつぐらい先導する劇団員の見よう見まねで八の字歩きをする。更に前髪を下ろしている人(私もそうだけど)はカチューシャで前髪を上げていた。これは祭等の審査でもよく行われる。カツラをつけた状態を想像するためだと思われる。
そんな感じで行われた審査に奇跡的に合格し、晴れて念願の花魁衣装を身につけることになったのだ。

 

後日、おいらん道中の予行演習があり、大須商店街のアーケードで歩き方の練習をした。最初普通の草履を履いて八の字歩きをやってみたけど難しい。そして疲れる。当日に履く高下駄を履いて男衆の肩に手を置きながら恐る恐る歩く。これを当日は衣装とカツラをつけてやるなんて・・・大丈夫だろうか。祭前日まで自宅、そして職場でも八の字歩きを練習していて相当怪しまれた。確かに知らない人が見れば怪しいだろうに。

祭の華である「おいらん道中」は1日三回、三人ずつ参加する。私は確か最終日の最後の道中に参加したと思う。
三種類の衣装は、黒地に金の龍が刺繍されたもの、名古屋友禅で仕立てられたもの、赤地に鯉や亀が金色で刺繍したものがあり自分では選べない。着付けの人が独断と偏見で決めるのだ。その結果、私は赤地に鯉模様の着物になった。一番派手なような・・・

メイクは本格的な白塗り。舞妓体験の「ゆめみる夢」のメイクに近い感じだった。ハッキリ言ってみんな同じような顔になる。ちなみに花魁は遊女なので足袋は履かずに素足である。足にも白粉をつけてもらった。生足を人に晒すなんて何年ぶりだろう・・・と思いながら出番を待った。
程なくして、道中が終わった花魁たちが戻って来た。どの人も憔悴しきった表情で「早くカツラ取ってください・・」と言って倒れこむ人もいた。その光景を見て私は不安になった。そんなにカツラが重いだろうか・・確かに花魁の髪型はかんざしやら飾りがたくさん付いていて重いとは覚悟していたけど・・・。
帰って来た人たちが衣装を脱ぐとすぐに私たちの着付けが始まる。衣装はそれ程重くは無かった。帯は前に垂らすのだが私の帯は金色亀さんが睨みをきかせる模様。良く見るとすごい絵柄であった。
そして出発の直前にカツラを付けた。

「何だこれは重過ぎる・・・!!」

10キロ近い重量なんじゃないかと思った。被った瞬間に首にすごい負担がかかった。



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