束帯の着付け
「束帯」は男性の最上級の正装で女性の女房装束と同格とされています。衣紋が非常に複雑で、現在は大きなお祭り・儀式など限られた場合しか見ることが出来ない、個人的に最も憧れる装束です。(実は私も今回初めて生で拝見しました)
一部の変身体験店で一般向けに着付けをしている所もありますがかなり略式だったり、きちんとした物は格段に高値だったりしてなかなか踏み切れませんでした。そんな中、良心的な価格で束帯を着せてくださる場所を発見し早速訪ねて参りました。京都の老舗装束司・黒田装束店です。
超有名なお祭りの装束も手掛ける装束司による束帯の衣紋実演、どうぞご覧下さいませ。
(モデル・毎度お馴染み貴輔中将様)
襪(しとうず)
 | 現在でいう靴下のような物です。通常は足袋が用意されている事が多いのですが、さすがに本格的です。足袋のように足先が割れておらず、紐で結んで固定します。 |
大口袴
 | 束帯は袴を二枚着用します。最初に履くのは赤色の「大口袴」です。女房装束同様、前後2人の衣紋者によって着付けをします。 |
単
 | 次に着るのが単です。かさねの色目を楽しむ女性装束と異なり、着用する色が決まっているそうです。こちらの装束はすべて正絹なので光沢が素晴らしいです。 |
表袴
 | 単を着たら大口袴の上に表袴を履きます。普通の袴と全く異なる構造で股の部分で左右が合わさるようになっています。文様は窠霰紋です。 |
下襲
 | 次に着るのは下襲です。白地に浮線綾紋、裾を長く引きます。

裾は想像よりも長く、室内いっぱいいっぱいな感じでした。
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袍
 | 袍とは一番上に着る物です。文官の縫腋袍、武官の闕腋袍がありますが今回は前者を着用します。文様は黒地に輪無唐草です(このページの壁紙と
同じ)。袍は位階によって色が定められていました。黒は四位以上とかなりのセレブのようです。(・∀・)素敵!
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石帯
袍の上から石帯を着けます。現在のベルトのようなもので飾りの石の形状は身分によって決められていました。
こちらはいわゆる「オールマイティー」でどのような場合でも使用可能なものだそうです。
平緒
 | 太刀を帯剣するため平緒という細い帯を着けます。鳳凰などの豪華な刺繍が施されとても綺麗です。 |
太刀・魚袋(ぎょたい)
太刀には螺鈿細工で模様が描かれていて大変高価なものだそうです。(これだけで数百万円とか)。魚袋は腰に下げる「通行許可証」のようなもので身分により金と銀があります。写真は金魚袋。
中将様、今回は相当な「エライさん仕様」です。
着 装 完 了
文官の垂纓冠を着けて完成です。日本男児なら一度は着て欲しい装束だと思います。正直、私も着たいくらいです・・・。黒、白、赤のシンプルな色合いだからこそ、装束そのものの美しさ、威厳が際立つのではないでしょうか。今回、丁寧な解説を交えて衣紋を披露して下さった黒田装束店の皆様にはこの場をお借りして心よりお礼申し上げたく存じます。
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